海外FXのNDD(No Dealing Desk)方式とは、海外FX業者がトレーダーの注文を直接インターバンク市場に渡して取引する方式です。
トレーダーと市場が直結しているNDD方式では、約定の強さや透明性から安心感が大きいです。
一方で、国内FX会社が利用するDD方式では、FX会社が取引の仲介を行うため、約定拒否の懸念があります。その様な方には、NDD方式の海外FX会社がおすすめです。
NDD方式の海外FX会社は、こんな方におすすめです。
- タイムラグを減らして、ストレスなく取引したい方
- スキャルピング取引をしたい方
- 自動売買をしたい方
以下、順に解説していきます。
タイムラグを減らして、ストレスのない取引をしたい方
取引にタイムラグがあると、注文したいときに注文が約定せず、大きな損失を被る可能性があります。
NDD方式はインターバンク市場に直接注文を転送するため、DD方式よりも早く注文が約定します。
発注から約定までのタイムラグを減らし、スピーディーに取引したい方にはNDD方式がおすすめです。
スキャルピング取引をしたい方
スキャルピングとは、数秒から数分単位で売買を繰り返し、小さな利益を積み上げていく手法です。短期間で大きな利益を出したい方におすすめの手法ですが、注文の約定に時間がかかるDD方式では利益を出すことが難しいです。
一方で、NDD方式の海外FXは1秒以内に注文が約定することが多く、スキャルピングトレードで利益を狙うことが可能です。
自動売買をしたい方
自動売買をしたい方にもNDD方式はおすすめです。
多くの海外FX会社が提供している取引ツール「MT4」には自動売買の設定があります。そのため、海外FXの自動売買にはNDD方式の方が使いやすく安全です。
DD方式は、トレーダーの注文をまずFX会社が受けて、その注文の執行方法を決定し、インターバンク市場に注文を出します。
一方で、NDD方式は、トレーダーの注文がインターバンク市場に直接ルーティングされる取引方法です。この様に、国内FX業者はDD方式、海外FX業者はNDD方式を採用しているブローカーが多いです。
また、DD方式のFX業者には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
DD方式のメリット・デメリット
メリット
- スプレッドが狭い
デメリット
- 約定が遅い
- 再設定や約定拒否のリスクがある
- スキャルピングができない
- 自動売買ができない
NDD方式のメリット・デメリットは以下の通りです。
NDD法のメリット・デメリット
メリット
- 約定が早い
- 注文の透明性が高く、人為的な操作がない
- スキャルピングが可能
- 自動売買が可能
デメリット
- スプレッドが広い
DD方式はスプレッドを狭くできるため、スプレッド競争にさらされている国内FX会社の多くが採用しています。
しかし、DD方式はFX業者による注文操作のリスクがあるため、スプレッドが狭くても為替差損益が発生する可能性が高いです。
その点、ほとんどの海外FX業者が採用しているNDD方式を採用している業者を選べば、スプレッドが広くても公正な取引ができるので安心です。